管理釣り場でフライフィッシング

東海圏管理釣り場で三十路フライフィッシャーが愛を叫ぶ

ルアーとフライはATとMTの関係?

常々思っていることなのですが、ルアーフィッシングは道具の性能に釣果が左右される釣りです。

リールの巻きやドラグ性能、ラインの細さと強さ、そしてルアーそのものの性能。

それらが良くて初めて魚が釣れる釣りだと思います。



対してフライフィッシングは使うタックルはそれなりでよく、時には「こんな適当に巻いたフライで?!」と思うようなフライでも釣れてしまいます。

しかし、独特なキャスティングや魚とのやり取りの末の釣果は個人の技量にかかっていると言えます。



私は車はMT派なのですが、ルアーとフライの対比は車のミッションと同様なのではないかと思います。


AT、つまりオートマは機械が変速機とクラッチを動かしています。

対してMTはクラッチ操作とギアの選択はドライバーにゆだねられています。

MT車を上手に走らせるには個人の技量が必要なのはフライにも共通していることではないでしょうか?



また、近年の技術の進歩は目覚ましく、MTの必要性がなくなりつつあります。

日本人の免許取得の6割以上がAT限定免許で、新車販売の98%はAT車ということだそうです。

フライ人口が年々減少していると聞きますが、管理釣り場におけるルアー:フライの比率を見ても同じようなことが言えるのではないでしょうか?



ルアー釣りしかしない人の立場からしたら、フライはよく釣れて楽な釣りだと思われているかもしれません。

しかし、それなりに釣っている人はティペットのチェックやフライの選択、フロータント頻度やキャスティング等に注意を払っているものです。

何より、その注意を払うことが楽しいと思える人がフライフィッシングをやっているのだと思います。


MT車もAT車しか乗らない人からしたらクラッチ操作とギア操作は無駄なことのように思えるでしょうが、その無駄なことを楽しいと思えるのでMT車に乗っています。



世の中は効率やコスパだとかがもてはやされる時代ですが、削ぎ落される無駄にこそ楽しみがあるものと私は思っています。